武蔵野線の路線概要





1路線概要
武蔵野線は現在、横浜市鶴見区の鶴見信号場から、西船橋までの100、7kmを走る路線です。
そのうちの鶴見信号場〜府中本町間は、貨物専用となっています。
また、西船橋〜海浜幕張・東京間の京葉線と直通運転をしています。


そのようなことから、貨物路線としての一面も持つため、頻繁に貨物列車が通ります。
また、武蔵野線は、「第二の山手線」とも言われ、山手線の駅を起点として発車する東京南西部に向かう路線以外のほとんどの路線が、武蔵野線と接続しています。
武蔵野線の役割を補完するものには、南武線もあり、こちらは、立川〜川崎間の運転です。
こちらは、山手線の南西部を起点とする路線の接続をしています。

もう一つ、武蔵野線の面白いのは、「上り」と「下り」が少し複雑なところです。
武蔵野線の行き先の一つの、「東京」行きは、「下り」電車なのです。
これは、先程書いたように、起点が鶴見信号場なので、下り電車になるのです。
そもそも、上り、下りの定義ですが、起点から終点に向かう列車を下り。その逆を上りというのです。
だから、上り下りの逆転現象が起こるのです。
さらに面白いのは、西船橋から京葉線に入ると、上り下りが逆転するのです。
京葉線は、東京駅を起点としているために、起こる現象で、なかなか複雑なものになっています。


2、放射状に延びる路線
概要でも触れましたが、ここで詳しく解説します。
第二の山手線と言われるくらいの能力をもつ武蔵野線。
ここで、接続している列車の一覧を表示します。

府中本町:南武線・・・武蔵野線と同じ旅客輸送の役割を持ちます
西国分寺:中央線・・・いわずと知れた有名路線。本数が半端ではない。
新秋津:西武池袋線・・・西武の中核路線。種別も相当多いです。
北朝霞:東武東上線・・・ラッシュ時には一時間に31本の輸送能力を持ちます。すごい・・・
武蔵浦和:埼京線・・・首都圏屈指の混雑率を誇る路線。最近は6ドア車の投入が進んでいます
南浦和:京浜東北線・・・ここ、南浦和から北は、電車の本数が半減します
東川口:埼玉高速鉄道・・・最近開業しましたが、利用者数の伸び悩みですよ・・・
南越谷:東武伊勢崎線・・・本家東武ですね。伊勢崎線に関しては利用したことがないのでコメントできません・・・
南流山:つくばエクスプレス・・・今秋に開業する路線です。
新松戸:常磐線・・・ここも相当な混雑です。
新八柱:新京成線・・・京成の持ち株100%子会社だそうです。
東松戸:北総線・・・京成高砂〜印旛日本医大間を結ぶ路線です。
西船橋:東京メトロ東西線・・・東京メトロ屈指の混雑路線です。
     :総武線・・・各駅停車のくせに速いです。

上を見てもらえれば分かるように、ほとんどの路線が山手線と接続しています。
山手線から放射状に延びた路線が武蔵野線同士でまた結ばれる。
そんな役割を武蔵野線は果たしているのです。

3、設定本数

武蔵野線は、旅客輸送の面から見ると通勤路線です。
いちいち山手線に出なくても乗換えができるため、重宝されています。
そのため、通勤、通学時間帯は非常に混雑します。
運転本数は朝のラッシュ時には10〜11本/時
昼間は5〜6本/時となっています。
もっぱら通勤路線の色が強いので、どうしても昼間の時間帯は本数が少なくなります。
そのため、昼間に1本乗り遅れると、首都圏にも関わらず、12分待たされます。
この数字は、郊外を走っているJR線に共通している事なので、珍しい事ではありません。

4、武蔵野線が抱える課題

武蔵野線はこのようになくてはならない存在ですが、沿線住民の評価はかなり低いです。
まず、電車が来ない事。12分間隔がどうしても長いようです。
次に騒音。これは205系に置き換わっても変わりません。
本当にうるさいのです。
分かりやすくいえば幹線道路の騒音よりひどいです。
よく小田急みたいな問題が起こらなかったと思いますよ。
そしてJRが武蔵野線を重要視していない事。
武蔵野線にはほとんど新型車両が投入されません。
205系後期車を例外として、武蔵野線はおそらく最後まで103系が投入されつづけた路線です。
京浜東北線が209系の投入により捻出した103系を武蔵野線に転属させたりなどしてましたからね・・・
本当に、2000年までは武蔵野線に103系が投入されていたのです
この話はもちろん平成に入ってからのお話です。そういうことがあって武蔵野線が全編成8両になったのですがね・・・
現在は205系に完全に置き換わった為、「古い」というイメージは払拭しつつあります。


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